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見出しバレエ留学体験談 Testimonial - ballet -

『海外のバレエ学校に行く?』  恩師の言葉が私を変えました。

  カナダ アルバータバレエスクールへの留学

体験談


高校生から出始めたコンクール。ピリピリとした緊張感に飲み込まれ、ほとんどの舞台で予選落ちしていた私に、バレエの先生はこうおっしゃった。海外のバレエ学校にいく?いやいやいや。そんなの私には無理に決まってる・・。

ジリリリリリ。朝6時。外は薄暗くホストマザーはまだ寝ている。
カナダの巨大ベーグルに、日本から持参した黒胡麻ペーストをたっぷりとぬるのが私の大好物。ホストマザーが起きてくる頃には、マイナス30度になる事もあるカナダの銀世界へ、長いマフラーをぐるぐる巻きにして飛び出していく。

2013年春高校卒業後そう、なんと私のバレエ留学は始まっていたのである。その年の1月のアドミッション留学センターオーディションツアーに飛び入り参加、5月にカナダへ渡り、三つのバレエ学校の研修やサマープログラムを受けた後、9月からカルガリーのアルバータバレエ学校へ年間留学することを決めた。
既に高校を卒業していたためアドバンス、プリプロフェッショナルの両クラスを受講し朝から晩まで1日中踊ることになった。まさにバレエ漬けの生活!この学校のメソッドであるチェケッティを取り入れたレッスンを多く受ける。まずは1番ポジションでの立ち方から。「背中が反っている!」「膝を後ろに押し過ぎ!」「膝からきちんとアンデオール!」先生のご注意がビシビシ飛ぶ。“注意された事は次までに直さなければ二度とみてもらえないかも―”そんな緊張感があった。周りの生徒達は皆小さい頃からバレエ学校で毎日練習を積み、難しい試験をクリアしてきた優秀な子達ばかり。実績も、経験も、生まれ持った条件だって私とは全然違う。そういう生徒達と肩を並べた教室で、先生からご注意を頂く。Goodを頂く。小さい教室で手取り足取り先生に教えていただいた私にとって、それは想像以上に厳しい毎日だった。

ひたすら自習した。先生方の注意は全てノートに書き留めた。海外での貴重な時間を1秒たりとも無駄にしたくはなかったし、諦める勇気などなかった。

そんなある日、キルゴール先生が衝撃的な言葉を静かに言った。「正しくできないなら練習するのは止めなさい」。自習は私にとって頭を整理するための大切な時間だったので、はじめ先生の言葉を聞いたときは「じゃ、どうすればいいの!?」と反抗したい気持ちになった。でも、先生はこう続けた。「君のダンサー生命を短くしたくないからね」と。それは、無理をして変な癖をつけてしまうことは真の上達を妨げるだけでなく、体に負荷をかけるため怪我に繋がりバレエ生命が絶たれる危険もあると言うことだった。先生はいつも私に「ゆっくりと上達すればいい、君には時間が必要だ」とおっしゃっていた。

2014年6月のイヤーエンドパフォーマンスを終え、私のアルバータバレエ学校の1年は終わった。ここでクラスメートの1人がアメリカンバレエ学校で過ごすことにした。
それは衝撃の連続の1ヵ月だった!それまで日本で教えられたバレエとも、カナダのチェケッティとも全く違う斬新な教え。バーレッスンに始まり、センターレッスンに、ポアントワークまで……振り付けや注意の内容、音の取り方まで私が学んできたことの真逆を説く先生もいらした。

例えばトウシューズを履いての5番エシャッペ。5番ポジションから横に両足をスライドさせながらポアントに立つという、バレエの中では超基本的な動作である。
「5番からプリエに戻す過程が大切!床を擦って早めに深めにクロスした5番に戻す!かかとはぎりぎりまで浮かせてプリエ!」
先生の見本を見て、えー?これがエシャッペか~?!と唸ってしまった。
音の取り方も“ダウン・アップ・ダウン”ではなく逆に“アップ・ダウン・アップ”。
クラスメートの“なんか違う?”踊りの理由が次第に分かってきた。

今まで習ってきたこととのギャップで戸惑うこともあったが、大きな動きや細かく緻密な足さばきやスピード、力強く派手な表現力等は、常々「動きが遅い」「踊りが地味」と言われてきた私にとって学ぶところはたくさんあった。

ある週末、プログラムの一環としてニューヨークシティーバレエ団の野外公演を観に行く機会があった。アメリカで多く広まったバランシンスタイル。ニューヨークシティーバレエ団はその最高峰である。アクロバティックでダイナミック、そして力強い。素早い足さばきが多く、音にたくさん刻み込まれた振付をダイナミックに、そして正確にこなすバレリーナたち。バランシンスタイルとよばれる様々な特徴的な手の動きや首の付け方はすっかり私を魅了した。レッスンでは疑問に思った動きも、こうしたパフォーマンスを観ることで全て納得がいった気がした。

そして、観る側の華やかさにも注目した。ここアメリカの、スターズ&ストライプスの文化の中で、ワガノワ式やチェケッティといった伝統的なバレエは沈んでしまうのであろう。力強い踊りに圧倒され、バレエという生きた芸術は受け取る側=観客を感動させてこそ評価されるのだと思う。観る側が求めるものを制作し演ずることで、時代や文化を超え、これからもバレエは進化し続けるのだと思った。

実はこの11月から、私はイタリアへ渡る。ミラノスカラ座バレエ学校の最終学年に入ることができたからだ。イタリアのバレエはどんなだろう?長い歴史と陽気な国民性はバレエをどのように受け止めているのだろう?イタリアで学べること、出会う人達、考えただけでも今からワクワク、ドキドキである。
2年前の本多先生の一言から私は新たな道を切り開くことができた気がする。あの時、無理!と思ったこと自体、何だかおかしくさえ思える。今の私は何事も無理だとは思わないから。この先どんな試練が待っているか分からないが、精いっぱい自分の可能性や運命を楽しみたい。そのための努力は惜しまない。



※【バレリーナへの道/100号(平成26年12月17日発行)】より抜粋


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